ソフィア・グバイドゥーリナ
2008-12-23


先日、いずみホールでの上原彩子さんのリサイタルを聴いてきました。
お目当てはプロコフィエフのソナタ第8番だったのですが、その前に演奏されたグバイドゥーリナのシャコンヌも非常に良かった。
グバイドゥーリナはいわば特異と言える作曲家ですが、その曲に始めて出会ったのは20年ほど前、ヨーヨー・マとクレーメルらによるショスタコーヴィッチの弦楽四重奏第15番を収録したCD。その衝撃的なカルテットとともに収録されていたのがグバイドゥーリナのREJOICE!でした。
おそらく多くの方がその名を目にしたのは、最近アンネ・ゾフィー・ムターがリリースしたバッハとカップリングされたヴァイオリン協奏曲でしょう。

その少し前に、グバイドゥーリナのヨハネ受難曲を聴いたのですが、彼女らしい経を読むような旋律と、福音書と黙示録から言葉の韻を重視するかのようにセンテンス、あるいは単語毎につなぎ合わせ、さらに執拗に繰り返すというスタイルの曲に衝撃を受けつつ、聖書片手に夜更けに聴いていたのでした。
上原さんのリサイタルでグバイドゥーリナの曲があるというのは意識していなかったのですが、初期の曲にもかかわらず、後の特異性はまだ表れていないにもかかわらず、やはり独特の味がありました。もう一度聴きたい、と録音が無いか探してみたところ少数ながら存在しており、その中からピアノ作品集を手配してしまいました。上原さんも録音しないかなぁ。

ソフィア・グバイドゥーリナ、拒否反応を起こす可能性が高い作曲家かもしれませんが、機会があれば一度聴いてみてください。
[Concert]
[Music]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット