2008-12-04
他の楽団が合唱を伴ったり大規模な編成の曲を多くプログラムに載せるのとは対照的に、あまりエキストラを入れずに緻密なアンサンブルを聴かせてくれる大阪シンフォニカーは私の好きな楽団です。
今日はその大阪シンフォニカーの定期演奏会でした。
本日のプログラムはオール・ラフマニノフでピアノ協奏曲の3番と交響曲の3番で、題して『ラフマニノフ3』。協奏曲も交響曲もどちらも人気と言えば2番が特に有名ですね。ピアノ協奏曲の第3番と言えば映画『シャイン』を思い出す方もいるかも知れません。
ソリストは清水和音さん、指揮は秋山和慶さんです。
まずは1曲目の協奏曲は、清水さんのピアノはすばらしかったのですが、少し乗りきれていない感じ。オケとも息ぴったりとは行かず、全体的には良い演奏だったのですが、あと一息、煮え切らない感が残りました。というのもこの組み合わせならもっと出来ると思うからです。
後半の交響曲は楽しめる演奏でしたが、エキストラが多めのせいか、いつものシンフォニカーサウンドが奏でられなかったように思います。
大音量でもバランス感を崩すことなく細部まで気を配った秋山さんの指揮は非常に良かったですね。
今回が初顔合わせとのこと。次回の再協演が楽しみです。
今シーズンのロベルト・フックスやアッテルベリの日本初演などに引き続き、来シーズンもツェムリンスキーやマルティヌー、オネゲルにフランツ・シュミットと意欲的なプログラムが続きます。
独創的なプログラムでシンフォニカーらしい音楽を聴けるのが楽しみです。
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